母と、サンタクロース
今でこそおしゃべりな母だけれど、
以前は驚くほど無口だったので、
小学生の頃は母と日常会話をした記憶がほとんどないのだけれど
それでも温かい思い出が散りばめられている。
当時 母と二人暮しだったので、
クリスマスになると父ではなく
母がサンタクロースのプレゼントを用意してくれた。
母はサンタクロースからお手紙が届くように工夫してくれていて
それでもボールペンで書かれた住所や宛名は丸文字で
母の字であることは初めから気付いていた。
母からのプレゼントは絵本が多かった気がする。
ある年は命についての絵本
またある年は、愛について描かれた絵本で
きっと「自分の言葉で上手く伝えられないけれど、
大切なことだから伝えてあげなくちゃ」
という想いを、絵本に込めて贈ってくれたのだろうと
今は感じている。
0コメント