母が思い出す事
家族4人で夕飯を食べるということが
普遍的なようで
じつはとても幸せなことだと思う。
最近はあまりテレビをみなくなったけれど
夕飯時は必ずバラエティー番組がついていて
それを見て母が
「あら~かわいい」とか
「やだ~ばかでかい熊」とか
言っている。
昔はもっと無口だった母だが
年齢と共に丸くなったというか
ゆるんだというか。
だって、これがアタシだもーん、って感じである。
そんな母は、振り返れば私が20代半ばくらいからだろうか
夕飯の後半に、ふと
ポロリと私の小さい頃のエピソードを話すようになった。
最初の頃はたいていお酒が入ってほろ酔いのタイミングで話してくるので
「げげげ、めんどくさっ、、、逃げよ、、、」
といった感じでそそくさと部屋に逃げ込んでいたのだけれど
最近気付いた、
それはうちの母の、オリジナルの愛情表現なのだ。
「まりちゃんが赤ちゃんの頃は目がくりくりで
ベビーカーでお外に出かけると必ず通行人の人たちが可愛い~!って覗き込んできたの。
一日10人くらいはいたんだよ」
とか
「デパートの屋上でハイハイ選手権に参加したら、
まりちゃん途中で立ち上がって歩き出しちゃって失格になっちゃったんだよ、
まだ10ヶ月くらいだったのに、もう歩いてびっくりしたんだから」
とか
「まりちゃんがちいちゃい頃、白いタイツにトランプのマークが入っていたのを
よく履かせてたの、覚えてる?いつも一緒に合わせて履いていた靴が可愛かった」
とかである。
気がついてからは、聞くのが楽しみになったとさ。
0コメント